成原漢方薬局

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漢方日記

2019.08.14

R.1.8月14日(水)~16日(金) 臨時休業です。❮ 王とサーカス ❯ by 米澤 穂信

R.1.8月14日(水)

快晴です。

暑いです。

豊田市 漢方薬

❮ 王とサーカス ❯ by 米澤 穂信

[ ハゲワシと少女 ]

報道写真に与えられる最高の名誉、

ピューリッツァー賞を得た写真のことを連想する。

1993年、内戦が続くスーダンで、報道写真家ケビン.カーターは、

一人の少女を発見した。

四肢は痩せ衰え、栄養失調で腹ばかりふくらんだ少女が、

乾いた大地にしゃがみ込んでいる。

その数メートル後ろでは、地面に下りた一羽のハゲワシが、

少女の方を向いている。

写っているものは、それで全てだ。

けれど、この写真は強い連想を呼び起こす。

ハゲワシはなぜそこにいて、しゃがみ込む少女を見ているのか。

– – – – 間もなく命つきる少女を餌食にするためだ。

飢餓ゆえに、人間が死に、鳥がそれを食おうとしている。

この写真は、その内包するメッセージの強さゆえにピュリッツァー賞を得た。

しかし、写真家は、賞賛だけでなく大きな批難にも晒された。

[ なぜ ] と、批判者は言った。

[ なぜ、少女を助けなかったのか、

その場にいながら、あなたはただそれを撮るだけで、

死のうとしている少女のためには、何もしなかったのか?]

写真家は反論した。

そうではない。見殺しにしたわけではない。

私は、少女が自力で立ち上がって、配給所へ歩き出すのを、

確かめてから、その場を立ち去ったのだと。

しかし、少女の無事を見届けるカメラマンを撮った写真はない。

疑問と批難の中、ピュリッツァー賞受賞者

ケビン、カーターは、自らの命を絶った。

豊田市  漢方薬

 

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