2012.11.14
鈴木は、『 環境 』 という言葉が嫌いだった。
いや、その言葉の用い方が嫌いだった。
まるで自然を、人間が取り扱えるモノとして
捉えているような言葉。
人間が、自然の産物なのであって、
自然が、人間の営為の結果なのではない。
自然は、人間が傲慢になったら
即座に、人間を滅ぼすことができる
圧倒的に、大きなものだ。
人間が、『 環境を大切に 』 などと口にするのは
傲慢の極みだ。
「 疾走 」 by 東 直己