便秘と下痢の弁証は、今日が最後になります。
便の色が異なる原因をお話します。
便の色でからだの具合がわかる。
黄色便・・・腸内は酸性に傾いており、ビフィズス菌などが多く、健康である。
茶~黒褐色便・・・腸内がアルカリ性に傾き、悪玉菌がふえて腐敗が進んでいる。
便秘気味やたん白質の多い食事をとった時など。
緑色便・・・糖質の多いミルクを飲む乳幼児によくみられる。これはビリルビンが酸化して、
ビリベルジン(緑色)になったためで心配ない。
黒色便・・・胃潰瘍や十二指腸潰瘍などによる出血が疑われる。
薬の服用により黒くなることもある。
赤色便・・・肛門に近い場所で出血すると鮮血便となる。
痔がほとんどだが、まれに大腸ポリーブやガンということもある。
粘血便・・・腸重積、腸捻転あるいは腸閉塞のときには、血と粘膜が混ざり合った粘血便となる。
これらの病気のときには激しい腹痛と嘔吐を伴う。
白色便・・・レントゲン検査などでバリウムを飲んだとき以外で、白い便が出たときは、
胆汁が腸内に分泌されていないおそれがある。肝臓や胆のうの異常が考えられる。