「 もし、おまえが自らの手で命を絶ったら、
そのときは、おれも自らの手でこの命を絶つ 」
「 一馬・・・・ 」
「 おまえは、たとえ警察の尋問を受けようとも
絶対に罪を告白してはならない。
もし、おまえが罪を認めるような供述をしたら、
そのときも、おれは自らの手でこの命を絶つ。
おれは、おまえと一緒にこの世に生き永らえて
地獄の苦しみを味わいつづける。
絶対に、おまえだけを苦しみから逃れさせるようなことはしない。
もしおまえが、おまえの血のながれるこのおれを、
この世に生かしておきたくなければ、簡単だ。
自らその手で命を絶つがいい。
自ら、警察に告白すればいい。
それで、事はすむ 」
『 天国への階段 』 by 白川 道