『 いいか、この人たちはな、千分の一の
世界をつくる人たちなんだ。
機械やコンピューターなんて、
よく出来ているけど、百分の一までなんだ。
千分の一の精密を出せるのは、
職人の手のひらや、指の先しかねぇんだ。バカ。』
サージは、酔い、怒っていた。
そんな職人たちは、みんな、大きな会社にはいない。
中小企業の小さな工場で、コツコツ働いている。
そんな中小企業を、
銀行は、片っ端から切捨て、倒産に
追い込んできた。
このままだと、日本の財産が、
すべて、過去形になってしまう。
「 ミスター・シープ 」 by 中場 利一
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