R.2.元日(水)
明けましておめでとうございます。
快晴です。
豊田市 漢方薬
❮ 与える木 ❯ by シェル・シルバスタイン
あるところに一本の木がはえていた。
木はある少年を可愛いがっていた。
少年は毎日木のところに来て遊ぶ。
枝でブランコをしたり、りんごの実を食べたり、木陰で眠ったり。
彼は木が大好きで、木も幸せだった。
だが、時がたち、成長した彼の足は遠のく。
木は独りになることが多くなった。
ある日、彼が来て、遊ぶためのお金がほしいと言う。
木は、りんごの実を売ってお金をつくるようにと勧めた。
彼はりんごの実を採って去る。
木は幸せだった。
やがて壮年になった彼が来る。
家がほしい、結婚したいと言う。
木は枝で家を建てるように勧めた。
枝を切って、彼は去る。
木は幸せだった。
中年になった彼がまた来る。
遠くに行くために、ボートがほしいと言う。
木の勧めで、彼は幹を切り倒し、ボートを造って去った。
長い年月がたった。
老人になった彼が戻って来た。
木は切り株だけになった自分の上で休むように勧める。
彼は言われるままにした。
木は幸せだった。
豊田市 漢方薬