R.7.1月22日(水)
快晴です。
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< 与える木 > by シェル、シルバスタイン
あるところに一本の木が生えていた。
木はある少年を可愛がっていた。少年は毎
日、木のところへ来て遊ぶ。
枝でぶらんこをしたり、りんごの実を食べた
り、木陰で眠ったり、彼は木が大好きで、木
も幸せだった。
だが、時がたち、成長した彼の足は遠のく。
木は独りになることが多くなった。
ある日、彼が来て、遊ぶためのお金がほしい
と言う。
木は、りんごの実を売ってお金をつくるよう
に勧めた。
彼はりんごの実を採ってさる。
木は幸せだった。
やがて壮年になって彼が来て。
家がほしい、結婚したいと言い。
木は枝で家を建てるよう勧めた。
枝を切って、彼は去る。木は幸せだった。
中年になった彼がまた来る。
遠くへ行くために、ボートがほしいと言う。
木の勧めで、彼は幹を切り倒し、ボートを
造って去る。
長い年月がたった。
老人になった彼が戻って来て。
木な切り株だけになった自分の上で休むよう
に勧める。
彼は言われるままにした。
木は幸せだった。
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